2021.03.11
仕事を終えて帰宅
着替えて、数件にメールのお返事
そして、この日あの時刻にひとりでいたくなくて
私は法多山に向かった
法多山山門前で時刻を確認 14:26
あと20分しかない

いつもよりペースを上げて本堂を目指す
なんとか14:45くらいに着けないかと必死に足を運ぶ
でも、微妙に間に合わないかも、私の足では…
途中でそう思った
ここで焦って怪我をしたらたくさんの方に迷惑をかける
無理は禁物
一応頑張って向かうけど、
間に合わなかったときの為に
その時刻『14:46』にスマホのアラームをセットした
どこにいても足を止めて黙祷をしよう
14:33
だんご茶屋に向かう階段の所で放送が聞こえてきた
今日は東日本大震災のあった日なので
地震が起きた14:46に鐘をついて
犠牲者の方々の鎮魂と復興を祈念するので
鐘を撞きたい人は鐘撞堂にお集まりください、と
心の中で「もしかしたら…」と思っていたので嬉しかった
鐘撞堂は下山道の始まりの所にある
私は本堂のお参りをあとに回し
参拝客も少ないしいいだろうと勝手に判断し
下山道から上がり鐘撞堂に向かった
途中、卒業遠足か、体操服姿の中学生の女の子に
声を掛けられた
「大丈夫ですか?頑張ってください!」
「ありがとう。放送聞いた?
震災のご供養の鐘を撞きに行きたいの」
「そうなんですね、
人がぼちぼち集まってましたよ」
装具をつけて、杖をついたおばちゃんが
すっごい形相で階段を上がってるんだから
優しいその子は気になったのだろう
声を掛けてくれてありがとう
でも私としてはその子もちょっと気になった
みんな数人のグループ行動なのにひとりだったから
「その時刻」の1、2分前に鐘撞堂に着いた
平日のことで並んでいる人は少なかった
大谷住職が心配してくださり
ナカムラさんはどなたかに付き添ってもらって
中に入ってくださいね
と言うと、空かさず私より前に並んでいた
見ず知らずの女性が
「私が一緒に入りますね」と仰っしゃり
列の最後にいた私の隣に来てくださった
ありがとうございます
時間になり、合掌のあと最初の鐘をご住職が撞かれた

なんなんだ、私!?
涙が溢れてきた
先週くらいからNHKで放送されている
東日本大震災の津波関連、原発事故の番組を
つい見付けてはたくさん観ていたからか
あのとき次男が秋田にいて
まだ被害の状況が分からなくて
秋田も東北だから心配で心配で仕方なかった事も
思い出されるからなのか
泣いている私を隣の女性が心配してくださった
コントロールできない感情
いや、単なる偽善者か
複雑な心境
鐘の音が優しくて余韻を最後まで感じていたくて
耳を澄ませた
もぉ!
おばちゃんの涙腺は最近どうも締まりがない
鐘の余韻が止むと次の方が合掌して鐘を撞く
鐘の音は祈りの音
あったかくて深かった
私の番になった
ご住職はさらに私を心配してくださったけど
私はひとりで綱を持ち祈りを込めて鐘を撞いた
他の方がやっている時とひとつ違うのはこの後
撞木(しゅもく、鐘撞棒)がバウンドして
もうひとつ音を鳴らしてしまわないようにと
その綱をグッと力を込めて止めていたので
お祈りしてる余裕がなかった
念願が叶った
介添えしてくださった方、
いつもご心配くださるご住職、ありがとうございました
この日は家でひとりで過ごすのが嫌だったんです
一緒にいてくれてありがとうございました
この後本堂にお参りに行きました
去年は なかさ1の事を祈ることが多かったけど
この日は東北に向けて、私の祈りも捧げさせて頂きました

御朱印は春・桜
私、また行けるかな、行きたいな
あの場所に

#311 #東日本大震災から10年 #法多山
《ごめんなさい》
ご住職がさあ鐘を撞こうというときに
「コケコッコー」と鳴いたのは私のアラームです
ごめんなさい
アラームをセットしてあったのを忘れていました
本当にごめんなさい
仕事を終えて帰宅
着替えて、数件にメールのお返事
そして、この日あの時刻にひとりでいたくなくて
私は法多山に向かった
法多山山門前で時刻を確認 14:26
あと20分しかない

いつもよりペースを上げて本堂を目指す
なんとか14:45くらいに着けないかと必死に足を運ぶ
でも、微妙に間に合わないかも、私の足では…
途中でそう思った
ここで焦って怪我をしたらたくさんの方に迷惑をかける
無理は禁物
一応頑張って向かうけど、
間に合わなかったときの為に
その時刻『14:46』にスマホのアラームをセットした
どこにいても足を止めて黙祷をしよう
14:33
だんご茶屋に向かう階段の所で放送が聞こえてきた
今日は東日本大震災のあった日なので
地震が起きた14:46に鐘をついて
犠牲者の方々の鎮魂と復興を祈念するので
鐘を撞きたい人は鐘撞堂にお集まりください、と
心の中で「もしかしたら…」と思っていたので嬉しかった
鐘撞堂は下山道の始まりの所にある
私は本堂のお参りをあとに回し
参拝客も少ないしいいだろうと勝手に判断し
下山道から上がり鐘撞堂に向かった
途中、卒業遠足か、体操服姿の中学生の女の子に
声を掛けられた
「大丈夫ですか?頑張ってください!」
「ありがとう。放送聞いた?
震災のご供養の鐘を撞きに行きたいの」
「そうなんですね、
人がぼちぼち集まってましたよ」
装具をつけて、杖をついたおばちゃんが
すっごい形相で階段を上がってるんだから
優しいその子は気になったのだろう
声を掛けてくれてありがとう
でも私としてはその子もちょっと気になった
みんな数人のグループ行動なのにひとりだったから
「その時刻」の1、2分前に鐘撞堂に着いた
平日のことで並んでいる人は少なかった
大谷住職が心配してくださり
ナカムラさんはどなたかに付き添ってもらって
中に入ってくださいね
と言うと、空かさず私より前に並んでいた
見ず知らずの女性が
「私が一緒に入りますね」と仰っしゃり
列の最後にいた私の隣に来てくださった
ありがとうございます
時間になり、合掌のあと最初の鐘をご住職が撞かれた

なんなんだ、私!?
涙が溢れてきた
先週くらいからNHKで放送されている
東日本大震災の津波関連、原発事故の番組を
つい見付けてはたくさん観ていたからか
あのとき次男が秋田にいて
まだ被害の状況が分からなくて
秋田も東北だから心配で心配で仕方なかった事も
思い出されるからなのか
泣いている私を隣の女性が心配してくださった
コントロールできない感情
いや、単なる偽善者か
複雑な心境
鐘の音が優しくて余韻を最後まで感じていたくて
耳を澄ませた
もぉ!
おばちゃんの涙腺は最近どうも締まりがない
鐘の余韻が止むと次の方が合掌して鐘を撞く
鐘の音は祈りの音
あったかくて深かった
私の番になった
ご住職はさらに私を心配してくださったけど
私はひとりで綱を持ち祈りを込めて鐘を撞いた
他の方がやっている時とひとつ違うのはこの後
撞木(しゅもく、鐘撞棒)がバウンドして
もうひとつ音を鳴らしてしまわないようにと
その綱をグッと力を込めて止めていたので
お祈りしてる余裕がなかった
念願が叶った
介添えしてくださった方、
いつもご心配くださるご住職、ありがとうございました
この日は家でひとりで過ごすのが嫌だったんです
一緒にいてくれてありがとうございました
この後本堂にお参りに行きました
去年は なかさ1の事を祈ることが多かったけど
この日は東北に向けて、私の祈りも捧げさせて頂きました
御朱印は春・桜
私、また行けるかな、行きたいな
あの場所に

#311 #東日本大震災から10年 #法多山
《ごめんなさい》
ご住職がさあ鐘を撞こうというときに
「コケコッコー」と鳴いたのは私のアラームです

ごめんなさい
アラームをセットしてあったのを忘れていました
本当にごめんなさい