茶ーミーグリーンな生活

16日海の日、私は大きな冒険をした。
少しの迷いはあったけど、
何かに突き動かされた、というのは大袈裟だろうか。

三ヶ日wattsでのライブが聴きたくて、車で出掛けたのだ。

そこで、期せずしてずっとお会いしたかった方に会った。

その方が出演されるのを知らず
運転再開後の最長距離に挑戦という事と
留守番を選んだ　なかさ１が困らないように
ということもあり、諸準備に手間取り
ワタシ時間での出発だったので
トップバッターのその演奏を聴くことは出来なかったけれど
お会いできて本当に嬉しかった。

同じ脳卒中サバイバー。
（サバイバーとは生き残った人という意味）

私と同じ右麻痺。
その手にスティックを持ち、
膝が上がらない足でバスドラを踏む。

リハビリが思うように進まなかったとき
どれだけドラマーとして活動を始めた彼の姿に励まされたか。

私は彼の演奏を聴けなかったけど
聴いていたHIROくんにそんな話をすると
麻痺には気付かなかったと驚いていた。
彼の努力の結果だ。

リズムキープの地味な練習をどれだけ重ねたか、
私たちの想像を絶することだったろう。
「でも一日中やっていても楽しかったから」
彼は笑ってそう言った。

帰る時、お互いの感覚のない右手で握手をした。

私もよく言って頂くけど
自分ではピンときてない言葉が口をついて出た。

「パワーを頂きました！」

ヨーシ、頑張るぞ！
不思議なチカラが身体の芯に湧いてきた。
嬉しい出会いだった。

今度は私が頑張る番だね。

ん、まぁね、力み過ぎて失敗しないようにね。
溢れるほどのパワーは、
時に全開で、時にセーブして。


WATTSは私が歌い始めたころ
たくさんお世話になった場所。
ありがとう。
またステージに立てる日を思い描いて。