ムットーニからくりシアターⅡ ①
2022.03.26 sat
@藤枝市郷土博物館•文学館
最終日を前に行って来れました。
私、こんなに美術作品で感動したの初めて♡
何これ!?この世界!?この感動!!!
ドキドキがこんなに長い時間止まらなかったの
生まれてはじめてでした。
プロローグのエリアにある
からくり人形たち
時をゆっくりゆっくりと刻む
振り子時計を観たときにも
思わず瞳孔が開いたような感覚になったのだけど
『メインステージ』での6作品を観た私は
すっかり魅了されました。
その中でも最初に観たのが
今回のフライヤーに使われている上の画像
「摩天楼」
お人形自体は、ただ都会のベンチに
体を寄せ合い座っている大人のカップルが
ボックスシアターの中で回っているだけなのだけど、
その曲のセンスと
徐々に小さな箱の中が黄昏れて、
街灯が点き、
辺りが暗くなるのと代わって
摩天楼の窓々に灯りがともるという
光のコントロールがそれはそれは素敵なのです。
この時点で私の中ではその世界が
小さな箱の中の出来事には思えなくなっていて
上質な映画を観たような充足感や
心がほんわかあたたかくなった感じや
幸福感で満たされました。
一日の終わりの深夜のTVニュースの
エンディングに見たい映像だ、って思いました。
癒やされるって
こういう感覚なんだって改めて思いました。
たった5分強の作品に、
皆さん、大の大人が見終わったあとも
身動きもせずにシーンとしたまま
ライトが落ちたそのボックスをしばらくの間
見続けているのです。
私と同じように
皆さんその余韻に浸っていたのではないでしょうか。
次は、、、
あっ!!
中原中也 の「サーカス」だ!
まずはその全景から、
自分もサーカス小屋に足を運んだ気分になり
気付くと私の目は間もなく
サーカスの花形「空中ブランコ」に
フォーカスしていました。
「ゆあーん ゆよーん」
大きくゆっくりブランコが揺れるのと一緒に
私の身体もゆったりとスイングする。
詩の朗読の男性の声が心地良い。
読むスピード、声のトーン、
それは全部でひとつの作品になっている。
中原中也の詩を
『読んでいるように観ている』感覚。
あゝ、なんて素敵なんだろう。
(後にこの声はムットーニさん自身と気づく)
と、こんなふうにひとつずつ感想を書いていたら
今晩は眠れなくなる(笑)
でもでもこのエリアにある
『カンターテ・ドミノ』では
とっても神聖な気持ちになり涙が出てきたことだけ
書き残しておきます。
どれも繊細なライトや、
ミラーボールを多用した華やかなライティングが
素晴らしい!
そしてとにかく音楽がいい。音がいい。
音楽が人形に命を吹き込んで、
ドラマを作っていました。
ムットーニさんの作品に使われている
曲のセットリストが欲しいわぁ
おっと(^_^;) 今はここまで
っつーか、
youtubeに動画もいっぱい上がってるけど
やっぱり実物を観たほうがいいから、
真夜中だけど投稿。
お時間があったら是非その目でそのハートで
ご覧ください
藤枝でのムットーニ展は
今日3月27日まで!
午前9時〜午後5時
入館料500円
藤枝市郷土博物館は蓮華寺池公園と
同じ敷地内にあります
公園の桜もきれいになってきていましたよ
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